2012年12月10日月曜日

Maminas - doll making workshop

日本人で手作りが好きな人は誰でもそういうところがあるのかもしれませんが、何かを作ったときにまず反省するように思うのです。「ここをああすればよかった」「この縫い目がちょっと」より良い物をつくりたい、という謙虚な気持ちがそうさせるのだと思います。けれども、その自己批判の気持ちをあまり持ちすぎると沢山つくったのに、部屋の中が嫌いな物でいっぱい、、、というようになってしまうような気がします。私は洋服を作るのが好きで、日本で仕事の合間をぬって睡眠時間を削って洋服をつくっていましたが、出来上がってみると、あそこが気に入らない、ここがちょっと、、ということがよくありました。

ブエノスアイレスでまず、やってみたかったことといえば、Maminasの人形教室に通うことでした。ブエノスアイレスについて間もないころ、日本でアルゼンチンのデザイナーの作る商品を輸入しているHP.Franceグループのお店の一つ、soup of the heartのブログを良く見ていました。右も左もわからないブエノスアイレスで、自分の知らないなにか素敵なものをこの目で見てみたい、そう思ってネットで検索していたらこのブログにたどり着いたのです。そこでひときわ目を引いたのが、Maminasという名前の人形達でした。シンプルな作りの女の子やくま、ダックスフントのぬいぐるみ達のその色使いとおだやかな愛らしい表情が印象的でした。さらにネットで検索してみるとどうやらこちらで人形教室を開いているらしい、ということがわかりました。その場所は私の持っていた旅行者向けの地図のさらに外側。ブエノスアイレスは東京ほどではありませんが、都市としてはかなり大きい街です。治安は南米の中では比較的良好ですが、日本やヨーロッパのメジャーな都市に比べると残念ながらよくありません。落書きだらけの地下鉄は最初、独りで乗るのも怖かったし、複雑な路線バスは目的のバス停で降りるのが大変です。この二つを乗りこなすようになるまで4ヶ月くらいかかりました。そして初めての人形教室の日、Google mapでダウンロードした地図を握りしめながら独りでその場所に行ってみたのです。

こじんまりとしたスタジオは壁がピンク色に塗られ、アンティークの玩具のミシンやMaminasの人形達が飾られていました。部屋の奥には使い込まれたミシンが置いてあり、ひとつひとつ違う古道具風の椅子達とテーブル、窓際には多肉植物がカップにいれて飾られています。生徒は先生が買っておいてくれた布を使って自由に人形やぬいぐるみを作ります。アルゼンチンはメルコスールとよばれる(アルゼンチン、パラグアイ、ブラジル、ウルグアイなどの南米関税同盟)国以外からの輸入が厳しく規制されています。布の質は日本に比べると悪く、種類も日本で手に入るほど多くありません。それでも先生が選んできた布は洒落ていて見ているだけでわくわくしてきます。

Maminas人形教室のモットーは「裁縫の知識がなくても誰でも作れる」ということ。縫い方を知らなくても「自分の好きなように縫えばいい」という先生の教えに従い、生徒それぞれが好きな布と糸をつかって自分の作品を作っていきます。もちろん、要所要所で先生が縫い方や作り方の的確なアドバイスをしてくれます。私は「きれいなものをつくりたい。へんになったら悲しい」と思い、なかなか進むのが遅かったのですが周りのみんなはどんどん自分たちのいいと思うものを作っていきます。顔がピンク、手足が黒、髪が緑色、髪の毛の代わりに台所のゴム手袋、、、教室にある素材の他に、それぞれが家にあったもの、着古した洋服など手に入る物を持ってきて人形を作っていきます。

出来上がったものは本当にどれも個性的で可愛いのです。「可愛い」という感情はきれいにつくられたもの、からだけ生まれるものではない。という当たり前のことに気づかされました。ある日、人形の顔を作るのに悩み、2時間かかって何も進まなかった私に先生が、「あんまり批評してはだめよ」と言ったのです。そうか、、作る本人が楽しめないと好きな作品を作ることはできないよね、、、と思ってなにか、頑なものが少し自分から減ったような気がしました。

人形教室の楽しみは作るだけではなく、出来上がった作品を持ち寄ってみんなで見せ合うところにもあります。先生の用意してくれたお菓子とマテ茶を飲みながら、みんなの人形を見ることがとても楽しいのです。「きれい!」「かわいい!」「親しみがわく!」いろんなスペイン語表現を覚えました。作ることの素朴な喜びを教えてくれたMaminasに感謝します!


 
Soy amante de crear cosas con las manos, y también exigente con mis cosas que hice. Por mucho que me guste crear cosas, no puedo dejar criticar mis obras”. No sé si es un carácter japonés, pero en la realidad a veces eso me amarga.

Durante mis primeros meses en Buenos Aires, navegaba internet para conocer la cultura de las manualidades y me encontré el blog japonés de Soup of the heart donde venden los productos argentinos en Tokio. Los que me más impresionaron eran los muñecos de Maminas. Eran muy adorables y mirando esos muñecos que me pusieron de buen humor. Busqué la información de Maminas por el internet y la encontré. Seguía queriendo participar en el taller Maminas y intentaba aprender mover en BsAs utilizando los subtes y los colectivos. Necesité casí cuatro meses para viajar sola en la ciudad. Y por fín llegué al taller Maminas!  

Taller Maminas dice, No se necesita tener ningún conocimiento. Es cierto. Marina, quien es la artista prástica talentosa y nuestro querida maestra de muñecos, no nos exige las tecnicas complicadas. Por supuesto nos da las tecnicas nesesarias y los trucos para hacer muñecos, pero no sentimos niguna presión. Podemos crear los muñecos que queremos. Cada una tiene su estilo. Podemos ser creativas. Es lo que nos enseña Marina.

A mí encanta juntarnos con nuestros muñecos en el taller. Con las galletas y el mate. Después de tres meses del taller maminas, siento que soy menos exigente de antes. Gracias a Marina. Gracias a todas compañieras del taller!