2015年4月6日月曜日

ニャンドゥティの仲間たち① ブラジル renda SOL

しばらく更新が滞っていました。3月のワークショップの準備にじっくり取り組んでいる間にあっと言う間に時間が過ぎていきました。気がつけば桜も盛りを過ぎて春の気配が漂っていますね。

さて、本日はニャンドゥティの仲間についてお話ししたいと思います。 ニャンドゥティはパラグアイの伝統工芸ですが、その歴史を見ると起源はヨーロッパにさかのぼると考えられます。影響を受けたとして有名なのものとしてはスペイン、カナリア諸島に伝わるテネリフェレースです。テネリフェレースについて詳しくは後日、ご紹介したいと思います。大きな違いはニャンドゥティが平面の布を使って作るのにたいして、テネリフェレースは円形もしくは四角の小さなピンクッションに虫ピンを刺してそのピンに糸をかけて作っていきます。できあがったモチーフ同士をつないで大きな模様を作ります。

偶然にもFacebookを通じてブラジルでこのテネリフェレースを作っている方Elizabethさんと知り合うことができました。ブラジルではこのレースのことをrendaSOLとよんでいるそうです。Elizabethさんが送ってくれたrendaSOLの道具はテネリフェのピンクッションよりさらに機能的なものでした。


しっかりとした厚紙に糸を通していき、そこに別糸をかけていくやり方です。写真の小さい方で40箇所、80本。大きい方で60箇所120本のテネリフェレースが作れます。このやり方ですと布からモチーフを外す時に誤って糸を切ってしまうこともないし、なにしろ道具が小さいのでどこにでも持っていけて手軽にできるのがいいところですね。つなぎのテクニックを研究すればニャンドゥティに応用できそうです。いつかこれでワークショップができたらいいなあ、、と夢見てしまいました。


下記のサイトで歴史のところを読んだら、「ブラジルレースとしてフランスで作られていたが、もともとはスペインから、メキシコ、フィリピン、プエルトリコを経てブラジルに伝わったもの」と書いてある箇所がありました。スペインからフランスに直接行かなかったところが面白いですね。

ブラジルのテネリフェレースサイト
www.rendasol.org.br


Elizabethさんのアップした動画


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